PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS

CONSOLE Dev Focus Letter

 

プレイヤーの皆さん、こんにちは。

Xbox Game Previewをはじめとする、PUBGコンソール版の配信が開始されてからちょうど2年が経過しました。これまでに、XboxとPS4でバージョン1.0が配信され、昨年10月にはクロスプラットフォームプレイが、そして今年2月のアップデート6.2ではクロスパーティープレイが追加されました。XboxとPS4のプレイヤーが、一緒にチームを組んでドン勝できるようになったのです。

これまでに様々な試練がありましたが、正面から向かい合い克服してきました。そして今後も多くの試練に挑戦し、乗り越えていかなければなりません。今回は、2020年のコンソール版PUBGで私たちが何に焦点を当てているかをお伝えします。

  • 安定したパフォーマンスを継続的に提供するため、クオリティコントロールを改善
  • PC版とコンソール版におけるコンテンツの差をさらに縮小
  • 各コンソール環境に合わせた、コンソール特化型のバランス調整
  • 対不正行為探知の強化およびDDoS防衛
  • プレイヤーに対し、より効果的で新しいコミュニケーション方法を提供

パフォーマンス

2019年の目標は、コンソール版PUBGの根本的なパフォーマンス問題を解決することでした。

優先すべき最重要課題は、レンダリングやFPSの平均値の低さなどでした。特にレンダリングに関しては、プレイヤーが着地する際にまるで粘土のような(完成していない/レンダリングが完了していない)建物が確認されています。その後完全にレンダリングできるまで長時間かかることもありました。

このようなパフォーマンスの問題は大きく改善することができましたが、まだ他にも未解決の問題が残っています。たとえば、現在クラッシュが問題視されています。配信開始から毎月新しいコンテンツやアップデートをお届けしてきましたが、それは同時にビルドサイズが増加し続けることを意味しています。処理できるメモリ量に限界があるにもかかわらず、コンテンツの拡大で処理対象が増加し、結果として未使用メモリのサイズが減少してしまうのです。これが一部のクラッシュ問題の原因となっています。現在ビルドを最適化し使用メモリを減少させることで、この問題の解決を図っています。より良いゲームサービスを提供するために、今後もクオリティコントロールを強化していきます。追加の新コンテンツを完全に最適化された状態で配信し、重要な問題が起こらないよう最善を尽くします。

最近ゲームに悪影響を及ぼしているもう1つの問題として、Hitching(カクつき)が挙げられます。アップデート7.1では2つの状況下(特定のスキンのロード時、実績表示時)のHitchingを修正します。残念ながら、Hitchingの全てが解消されるわけではありません。しかし当社のエンジニアたちは、ゲーム内の様々なエリアを最適化することで、全体のHitching減少に努めています。また、最近エンジニア組織の形態も見直し、このような問題の解決にチーム一丸となって取り組むことができるようになりました。

そして最後に、使用コンソールにかかわらず、プレイヤーの皆さんは常に安定したフレームレートを求めていることでしょう。一方で、画質のクオリティ改善を優先的に求めているプレイヤーがいることも事実です。高いフレームレートと画質のベストバランスを模索してはいますが、安定したフレームレートの提供が、当然最優先課題となります。フレームレートに加え、高品質の解像度を提供するため、現在「動的解像度」の調整を行っています。皆さんからは、60FPSよりも高いフレーム上限を求める声が多々届いています。実現する方法を模索中ではありますが、課題は山積みです。具体的な進展があった際には、皆さんにお知らせいたします。

PC版とコンソール版におけるコンテンツの差

PC版とコンソール版におけるコンテンツ提供時期の差は、最長でも2週間まで短縮されましたが、それでもまだコンソール版のコミュニティーでは体験できない機能があります。

そこでまず、カスタムマッチを「よりやりがいのある体験」にするため、新しいモードを追加する予定です。3月に導入したばかりの、皆さんが待望されていたESportsモードのようなものになるでしょう。さらに、以前よりいただいていた、カスタムマッチをもっと自由にカスタマイズするオプションが欲しい、というコミュニティーの皆さんのご意見も真摯に受け止め、今後出現率、ダメージ、その他の細かなオプションを選択できるようにします。しかし、パフォーマンスにどのような影響が出るかを確かめなければなりません。武器と車両が多すぎると、安定性に問題を起こしてしまう可能性もあるためです。

さらに、特化型のオブザーバーモードを追加し、誰もが小規模大会のサポートを行えるようにします。ただし、開発には多少時間がかかりそうです。カメラが高スピードで移動している間も、全てのリソースがロードされるようにすることが課題の1つです。

そして最後に、2020年はコンソール版プレイヤーの皆さんもPUBGラボが利用できるようになります。新登場の機能を先取りして体験できるPUBGラボ。そのコンテンツを逃してしまうことがないよう、コンソールのプレイヤーの皆さんも参加できるようにしていきます。

各コンソールに特化したバランス調整

車両と武器のバランス問題については以前よりフィードバックをいただいています。これらの問題は、使用しているコンソールが原因であることが多いです。

車両に関しては、コンソール向けに行われたバランス調整の一部として、薄い金属の車両に銃弾が貫通するようになりました。さらに今後、車両内にいるときに受ける衝突ダメージを減らす予定です。現実世界と比べて、プレイヤーが受ける衝撃ダメージがあまりに大きい場合があるためです。そして、こちらはまだ一案に過ぎないのですが、コンソール版での車両の命中報酬と速度を変更するアイデアが出ています。PCと比べ、コンソール版で車両を撃つのははるかに難しいためです。

武器に関して言いますと、いくつかの武器が明らかに他の武器より強すぎるという報告を一部のプレイヤーから受け取っています。ですが現時点では、全武器のリコイルに全世界共通の倍率が適用されているだけでなく、さらにコンソール版でそのリコイルがPC版の半分の数値に設定されています。そのため、武器のバランス調整を個別に行うためには、コンソールとPCの武器データを分ける必要があります。また、可能な限りリアルな武器動作を実現するために、武器データには大量のコードが組み込まれています。したがって、武器データの分割には最新の注意を払わなければなりません。

2020年のこれから、コンソール版の車両と武器のバランス調整に関して新しい情報があり次第、またご報告します。

今のところは、M249が強すぎるという皆さんからのフィードバックを受け、M249のリコイルを50%増加することに決定しました。こちらはコンソールアップデート7.1の実行以降、反映されます。一部のプレイヤーから、M249を補給物資に戻してほしいという要望が届いていますが、こちらは開発チームが他のバランス調整と合わせて検討しています。リコイルの変更について、ぜひフィードバックをお聞かせください。皆さんのご意見は開発チームに確実にお届けします。

不正行為対策&DDoS防衛

不正行為対策についてですが、コンソール版プレイヤーの多くが、開発チームの不正行為対策をもっと厳しくすべきと考えているようです。不正行為対策はとても複雑で常に変化し続ける分野であり、継続してアップデートと改善を行わなければなりません。今までログやビルドに実装した探知システムを使用して、不正行為を行ったプレイヤーを追放してきました。短時間で複数のプレイヤーを倒したりするなど、ログの怪しいユーザーを毎日追放しています。さらに、お問合せにご報告いただいた件についても調査しています。私たちの探知システムはユーザーの行動を監視して、キャラクター移動や照準の合わせ方に、コントローラーでは不可能な怪しい動きがないかをチェックします。

しかしながら、不正行為を行うプレイヤーはまだまだたくさんいます。上記以外にも新しい不正行為発見プロセスを模索し、悪質なプレイヤーを様々な方法で見つけていきたいと考えています。

PC版にある不正行為対策機能で、コンソールにも適用してほしいというコミュニティーの声も上がっています。先ほどと同様、こちらもコンソール版の環境に適用できるか確認が必要になります。それができるまでの間、コンソール版のコミュニティーに特化した不正行為対策のリサーチおよび開発を進めていきます。

不正行為対策が必要なエリアのひとつに、レーダーハッキング(パケットベースチート)があります。悪質な行為のせいでコミュニティーの皆さんには多大なるご迷惑をおかけしていることでしょう。ですが、私たちも諦めたわけではありません。様々な解決法を試しながら、レーダーハッキングを止めるために最善を尽くしています。不正プログラム利用者に詳細情報を与えてしまうと利用される可能性があるのでまだお伝えはできませんが、すべてのコンソールのプラットフォームで利用できるパケットの暗号化が解決になると考えています。誤った解決法を導入してしまえば、クラッシュを起こしたりビルドの安定性を著しく損なったりする可能性があります。現時点のリサーチでは、解決法を導入できるのは早くとも2020年第2四半期になりそうです。

もう1つ、ここ数か月間集中して対応してきたのは、DDoS(distributed denial of service)攻撃です。オンラインゲームの多くが時折DDoS攻撃を受けていますが、私たちのサーバーも例外ではありません。ゲームのサーバーがDDoS攻撃を受けると、そのサーバーのプレイヤー全員に必ずと言っていいほどネットワークの遅延やPING値の上昇、そして著しいパケットロスなどの接続エラーが起きます。残念ながら、私たちのサーバーがこのような攻撃のターゲットにされることが増えてきています。昨年11月には、今まで体験したことのなかったほど多くの攻撃を受けました。そして今年の2月にはそれがさらに悪化したのです。

私たちの開発チームは、DDoS防衛のため多くの対策を講じています。様々なサーバーインフラストラクチャプロバイダーと提携し、ゲームサーバーを効果的に守る方法を分析し、より安定したサービスを提供できるよう努めてきました。それと同時に、PUBGのゲームサーバーを守るために特別にデザインされた防衛システムも開発中です。

外部のインフラストラクチャプロバイダーを用いて様々なDDoS防衛対策を試す中で、サーバー所在地が普段とは大きく離れた場所になる場合が多々あり、それによって一部のプレイヤーがPING値上昇などのネットワーク問題に直面しました。さらに、このようなプロバイダーのDDoS防衛方法を試験的に応用したことにより、多くのプレイヤーが長期的なパケットロス問題に見舞われました。対策の理由について皆さんに詳細報告ができればよかったのですが、攻撃を仕掛けてくる側へ、このような方法を試していることやその結果を知られるわけにはいきませんでした。いまだに接続問題が起きているプレイヤーの皆様には、心からお詫び申し上げます。

ですが、良いお知らせがあります。最近開発された内部の解決法で、DDoS攻撃による影響を減少させることができたのです。これは未解決の問題ではありますが、開発チームはDDoS攻撃が起きるたびにその影響を小さくするため、追加の対策を開発し導入していきます。

DDoSサーバー攻撃は重大な犯罪です。この違法行為を行っている犯罪者たちに対して法的措置を取るために、あらゆる情報を収集しています。

コミュニケーション

2020年、開発チームの最優先事項の1つに、皆さんとのコミュニケーションを円滑にすることが挙げられます。私たちは「オープンな開発」という精神に基づいて、コミュニティーの皆さんに開発チームの作業内容の詳細を公開し、同時にゲームを提供する上での目標を知っていただくことを目指しています。それにはコンソール限定の機能や改善についての定期的なアップデート情報をお知らせするだけではなく、現在起きている問題の対処法について透明性を維持し、進捗状況の迅速なアップデート情報を提供する必要があります。

今後数か月の間に、目に見える形で新たな変更点をお知らせしていきます。それによってコミュニティーの皆さんと私たち開発者側がより近づけることを願っています。

コミュニティーの皆さんへ、結びのあいさつとして感謝の気持ちをお伝えします。不安の多い時期ではありますが、コミュニティーの皆さんとそのご家族、ご友人の健康と安全を心からお祈りいたします。安全のためのソーシャル・ディスタンシングを行いつつ、プレイヤーの皆さんが少しでも悩みから解き放たれて楽しめる環境を提供できれば幸いです。今年はコンソール版のPUBGで、最高の体験をしていただけるように最善を尽くしていきます。私たちの作るゲームを、こんなにも情熱を持ってプレイしてくださるコミュニティーの皆さんに心から感謝しています。

いつもPUBGをサポートしてくださりありがとうございます。それでは、バトルグラウンズでお待ちしています!

Koosung Jeong, Console Producer

Joon H. Choi, Console Lead Project Manager